Shopifyと商品管理システムを連携する前に、商品説明・画像・価格・在庫のそれぞれについて「どこで直し、どちらへ反映するか」を決めておきましょう。商品情報を一括で同期する設定では、Shopifyで整えた説明まで外部の内容に戻る場合があります。価格や在庫の連携を続けながら説明を守るには、項目ごとの更新ルールが必要です。
表計算ソフトや基幹システムを使っている場合も、最初に整理することは同じです。この記事では、EC担当者と商品・在庫の管理担当者が一緒に確認できる表を使って、連携前に決めることを説明します。
商品説明が元に戻る理由
たとえば、外部の商品管理表に短い説明を登録し、Shopify側で見出しや使い方を追記する運用を考えてみます。夜間の連携が外部の説明を毎回Shopifyへ送る設定なら、翌朝には追記した内容が上書きされます。これは仕組みを説明するための運用例です。
この場合、Shopifyで何度書き直しても、連携が同じ説明を送り続ける限り問題は残ります。確認するのは「どちらが新しいか」だけでなく、「どちらの内容を残すと決めているか」です。
| 場面 | 外部の商品管理表 | Shopifyの商品説明 |
|---|---|---|
| 編集前 | 短い説明 | 短い説明 |
| EC担当者が追記した後 | 短い説明のまま | 見出し・使い方を追加 |
| 外部の説明で上書きする同期の後 | 短い説明のまま | 再び短い説明に戻る |
まず、連携ツールの設定や処理履歴で、商品説明が更新対象に含まれるかを確認します。毎晩の自動処理と「今すぐ同期」の操作で、更新する項目が違う場合もあります。利用中のツールについて、それぞれの対象を確かめてください。
項目ごとの更新元と担当
更新元は、変更したいときに担当者が編集する場所です。すべてを同じシステムにそろえる必要はありません。下の表は、説明と画像をEC担当者が管理し、価格と在庫を別の担当者が管理する場合の例です。
| 項目 | 更新元と反映先 | 更新するタイミング | 担当と確認内容 |
|---|---|---|---|
| 商品説明 | Shopifyで編集し、外部からは上書きしない | 内容の見直し時 | EC担当者が商品ページを確認 |
| 商品画像 | Shopifyで追加・並べ替え | 撮影素材の準備後 | EC担当者が画像と表示順を確認 |
| 通常価格 | 外部の商品管理表からShopifyへ | 価格変更の承認後 | 商品担当者が対象商品と反映価格を確認 |
| 在庫 | 在庫管理システムから対応するShopifyのロケーションへ | 入出庫・注文の反映方法に合わせて決定 | 在庫担当者が数量の意味と最終更新時刻を確認 |

価格も通常価格と期間限定の値引きでは担当や変更方法が異なるかもしれません。その場合は表の行を分けます。画像についてもファイルを追加する場所だけでなく、削除と並べ替えをどちらで行うかまで記入すると、担当者の判断がそろいます。
新規登録と登録後の更新も分けて考えます。「初回は外部の説明を送るが、その後はShopifyで編集する」という運用なら、その区別を連携ツールで設定できるか確認が必要です。表で決めた内容がそのまま利用中のツールで実現できるとは限りません。
商品・SKU・倉庫の対応
項目のルールが合っていても、更新先の商品を取り違えると意図した連携にはなりません。外部の商品がShopifyのどの商品・バリエーションに対応するかを確認します。色やサイズがある場合は、商品名だけでなく、その組み合わせまで照合してください。
SKUを照合に使う運用なら、両方で同じSKUを使っているか、空欄や重複がないかを調べます。連携ツールが内部の商品IDを使う場合は、SKUを書き直すだけでは対応関係が変わらないこともあります。何を目印に商品を結びつけるのかを、ツールの仕様で確かめましょう。
在庫には倉庫の対応も必要です。たとえば外部で「倉庫A」と「店舗B」を分けているなら、Shopifyのどのロケーションへ送るかを決めます。倉庫別の数を送るのか、複数拠点の合計を送るのかも記録してください。
在庫数が表すもの
Shopifyではロケーションにある「手持ち」と、販売に使える「販売可能」を区別します。手持ちは販売可能・引き当て済み・利用不可の合計です。入荷予定は販売可能に含まれません。Shopify公式の在庫状態の説明
連携の打ち合わせでは、外部の「在庫数」が何を表すかを確かめます。注文分を差し引いた数なのか、検品中の商品も含む数なのかによって、Shopify側で対応させる項目が変わります。「在庫を同期する」という一言では決まりません。
注文を外部へ送るタイミングと、在庫をShopifyへ戻すタイミングも合わせて確認します。注文による減少を二重に反映したり、古い数量を送り直したりしないために、どちらがどの時点の注文を取り込んでいるかを整理しておきます。
手動修正と連携失敗の扱い
価格や在庫を急いで直したときも、次の同期でどうなるかを決めておく必要があります。通常は決めた更新元で修正し、例外としてShopifyを直接編集するなら、連携の停止・再開や更新元の修正を誰が行うかまで手順に含めます。
| 起きたこと | 担当者が確認すること | 事前に決める対応 |
|---|---|---|
| 手動で直した値が戻った | 値を送った元と、同期した時刻 | 正しい値を残す場所と修正担当 |
| 一部の商品だけ更新されない | 商品の対応関係とエラー内容 | 再送する対象と実行担当 |
| 在庫の更新が止まった | 最後に反映できた時刻と現在の数量 | 販売を続けるか判断する担当と連絡先 |
| 同期完了と表示されたが内容が違う | 対象商品・項目・ロケーションの実際の値 | 調査を依頼する条件と残す記録 |
「送信した」「処理が終わった」「Shopifyで期待した値になった」は別々に確認します。失敗時に全商品を送り直す前に、どの商品がどの項目まで反映されたかを調べてください。再送で説明や画像まで更新されるなら、それらへの影響も確認が必要です。
CSVで更新する場合
CSVも更新対象を決めてから取り込みます。Shopifyの商品CSVで同じハンドルの商品を上書きする場合、任意列の空欄は既存値を空欄にします。一方、任意列そのものを省く場合は既存値が残ります。ただし、必須列やバリエーションに関係する列には条件があるため、列を削る前に公式の説明を確認してください。Shopify公式の商品CSVの説明
価格だけを変えるつもりでも、説明や画像など別の項目がファイルに残っていないかを見ます。作業前のデータを保存し、変更対象と変更しない項目を確認してから取り込む手順にしましょう。
相談前に整理できること
自社で準備できるのは、項目ごとの更新元・担当・更新時期と、現在使っているツールの一覧です。値が戻った商品があれば、編集前後の内容と時刻、実行した操作も残します。これだけでも「どの連携で、何が変わったか」を追いやすくなります。
項目単位で同期を分けられるか分からない、複数のアプリが同じ項目を更新している、注文と在庫の数量が合わない場合は、設定とデータの流れを一緒に確認する段階です。利用中のツール名と、残したい編集内容を添えてPopazへご相談ください。

