「素材にはこだわっているのに、商品ページでは違いが伝わらない」「サイズや手入れ方法について、同じ問い合わせが繰り返し届く」。商品説明を見直すなら、お客様が購入前に確かめたいことから書き始めると、必要な内容を整理できます。
たとえば「上質で使いやすいバッグ」という一文だけでは、どれくらいの荷物が入り、どう手入れをするのかは分かりません。素材や寸法を記載し、内側や持ったときの写真を添えると、自分に合う商品かを判断する材料になります。
まずは、よく質問を受ける商品を一つ選んでください。質問、答え、その答えを補う写真、ページ内の掲載位置を決めてから、Shopifyの説明欄を編集していきましょう。
商品説明に使える接客の情報
店頭やメールで、購入前に実際に聞かれた質問を書き出してみてください。素材の違い、手入れの方法、届くまでの日数など、お客様が判断に迷った点と、そのときの回答を対にして残します。接客では説明していても商品ページに載せていない内容があれば、説明欄に加える候補になります。
質問がまだ少ない場合は、商品を知らないスタッフにページを見てもらい、「買うとしたら、何を確かめたいか」を聞く方法もあります。社内の想定と実際のお客様の声は分けて記録し、問い合わせが届いたら内容を見直します。
質問・回答・写真・掲載位置をそろえる
質問を集めたら、一つの質問に対して、どこまで答えが分かっているかを確認します。寸法は仕入先の資料、手入れは洗濯表示やメーカーの案内、発送は出荷担当者の運用に照らして確かめます。分からない部分を「一般的にはこうだろう」で補わないことが大切です。
次の表は架空の商品「Popaz Lab コットントート」を使った記入例です。仕様や条件も架空の例で、実在商品の実測値や販売条件ではありません。
| 購入前の質問 | 掲載する回答の例 | 用意する写真・図 | 掲載位置の目安 |
|---|---|---|---|
| どれくらいの大きさですか? | 本体は幅36×高さ37×マチ11cm。持ち手は56cm | 寸法を示す図、持ったときの写真 | 概要と詳しいサイズ欄 |
| 小物を分けて入れられますか? | 内ポケットが1つあります | バッグの内側とポケット | 特徴の説明の近く |
| 素材は何ですか? | 綿100%です | 生地の近接写真、素材表示 | 商品説明と仕様欄 |
| 洗えますか? | 汚れた部分を水で湿らせた布で軽く拭いてください。洗濯機・乾燥機は使えません | 実際の表示があれば手入れ表示の写真 | 手入れ欄。洗濯機不可は概要にも記載 |
| いつ発送されますか? | ご注文から3営業日以内に発送します。到着日は配送先によって異なります | 写真は不要。文章で表示 | 購入ボタンの近くと配送案内 |
バッグの外寸だけで、特定のパソコンや書類が入るとは言い切れません。開口部や内寸、ケースを付けた状態まで確かめてから、収納できるものを記載します。耐荷重や防水性も、確認できる根拠がある場合に限って載せます。
写真は答えを補うものを選びます。全体写真が何枚もあるのに内側が一度も見えないなら、新しい全体写真より内側の一枚を優先した方が、今回の質問には答えられます。寸法や手入れの情報は画像だけに埋め込まず、文章でも読めるようにしてください。
商品説明の改善前と改善後
文章の印象を変える前に、読んだ人が判断できる情報を足します。先ほどと同じ架空の商品で比べてみます。
改善前の説明
毎日使える、上質で使いやすいトートバッグです。お出かけにも仕事にもおすすめです。
用途は書かれていますが、「使いやすい」と判断するための情報がありません。仕事で使いたい人には大きさが気になりますし、毎日使う人には手入れ方法も必要です。
改善後の説明
綿100%のコットントートです。本体は幅36×高さ37×マチ11cmで、内ポケットを1つ備えています。
サイズ・素材
本体:幅36×高さ37×マチ11cm
持ち手:56cm
素材:綿100%
内ポケット:1つ
カラー:ブラックお手入れ
汚れた部分を水で湿らせた布で軽く拭いてください。洗濯機・乾燥機は使えません。発送の目安
ご注文から3営業日以内に発送します。到着日は配送先によって異なります。
この例の手入れ方法を、綿100%の商品すべてに使うことはできません。実際の商品では、メーカーの指示や自社の確認結果に合わせて書き換えてください。
「上質」などのブランドらしい言葉をすべて消す必要はありません。その言葉に続けて、選んだ素材や製法、使う場面を説明できれば、読み手も意味を理解しやすくなります。Shopify公式も商品説明の要素として仕様、用途、根拠のあるメリット、商品の背景を挙げています。
価格の理由を説明する
価格に納得してもらうために、原価の内訳をすべて公開する必要はありません。素材の選定、加工、修理対応など、その商品で実際に提供している内容を具体的に示します。
たとえば、国内の工房で縫製している商品なら、確認できる生産背景と縫製箇所の写真を載せます。有料の修理を受け付けているなら、受付方法や対象外の状態、費用の決まり方を案内します。「長く使える」「職人品質」とだけ書くより、購入後まで含めて検討できます。
「日本製」「手作り」「無料修理」などの説明は、実際の生産地や提供しているサービスを確かめてから加えます。価格の理由を充実させるために、未確認の特徴を作るのは避けてください。
Shopifyで商品説明と見え方を整える
商品ごとの説明は商品管理で編集し、説明や購入ボタンの配置はテーマ側で確認します。ここでは通常のオンラインストアのテーマを使う場合を扱います。独自のフロントエンドで構築したストアでは、表示側の調整方法が異なります。
商品管理で説明と画像を更新する
- Shopify管理画面の「商品管理」から、対象の商品を開きます。
- 説明欄に、短い概要と、サイズ・素材・手入れなどの詳しい情報を入力します。見出しで話題を区切り、装飾のための大きな文字や色を増やしすぎないようにします。
- 価格は価格欄で管理します。説明文に同じ金額を何度も書くと、価格変更時に直す箇所が増えるためです。
- メディア欄に必要な写真を追加し、商品が分かる全体写真を先頭にします。内側や細部、使用時の写真は、説明との対応を見ながら並べます。
- 保存し、商品ページで文章と写真を確認します。
商品説明はリッチテキストで編集できます。また、最初のメディアは商品一覧などでも使われるメイン画像になります。写真の順番は商品ページ以外での見え方も考えて決めてください。
テーマで表示位置を確認する
オンラインストアのテーマ編集画面で、対象の商品を表示します。上部には商品名、価格、選択肢、購入ボタンがあり、その近くで短い説明や発送の目安を読める構成を目指します。詳しいサイズや手入れ方法は、内容ごとに見出しを分けると探しやすくなります。
説明欄が購入ボタンの前にあるテーマでは、文章を増やすとボタンの位置も下がります。スマートフォンでも購入ボタンを見つけやすいか確認してください。詳しい情報をボタンより下へ移す、上部には短い概要を載せるなど、使っているテーマでできる調整を検討します。
テーマによって、動かせるブロックや折りたたみ表示の種類は異なります。折りたたみ欄を使う場合も、見出しだけが残った空欄は削除してください。購入の判断を左右する制限は、閉じた欄の奥だけに置かないようにします。
テーマのテンプレートを変えると、同じテンプレートを使う他の商品にも影響します。 一商品だけに載せたい内容を、共通のテキスト欄に入力していないか確認してください。一部の商品だけレイアウトを変えたい場合は、別のテンプレートを使う方法があります。
検索結果に出すタイトルと説明
商品名だけでは種類が伝わりにくい場合は、タイトルに商品名と商品種別を自然に含めます。デモ商品なら「Popaz Lab コットントート」のように、何を販売しているページかが分かる名前にします。
検索結果向けの説明文には、商品の特徴とページで確かめられる内容を短く書きます。「トートバッグ おしゃれ 人気 おすすめ」のような単語の羅列は避けてください。写真の代替テキストにも、検索語を詰め込むのではなく、その写真に何が写っているかを記載します。
商品説明を長くしただけで、検索順位や売上が上がるとは言えません。本文を読む人が商品を選べる情報になっているかを先に確かめ、検索向けの表現もその内容に合わせます。
公開前の確認と更新の担当
スマートフォンでページを開き、商品を知らない人のつもりで読み直します。サイズの単位が分かるか、選択した色と写真が合っているか、購入ボタンを押す前に発送の目安や注意点を読めるかを確認してください。
確認は次の項目に絞って始められます。
- 仕様、写真、価格、手入れ方法に食い違いがない。
- 発送までの日数と、到着までの日数を区別している。
- 空の折りたたみ欄や、リンク先のない案内が残っていない。
- 画像内の説明だけに頼らず、必要な情報を文章でも読める。
- 編集した商品のほか、同じテンプレートの商品も問題なく表示される。
公開後は変更した日と内容を残し、同じ質問がまだ届くかを見ます。アクセス数や購入状況を比べる場合も、セール、価格、流入元、在庫切れの有無を合わせて確認します。
情報を更新する役割も決めておくと、担当者が変わっても直しやすくなります。小規模なストアなら、同じ人が複数の役割を担ってかまいません。
| 更新する情報 | 内容を確かめる役割 | 更新するきっかけ |
|---|---|---|
| 素材・寸法・手入れ | 商品・仕入れ担当 | 仕入先、仕様、製造ロットなどが変わるとき |
| 発送の目安・受付条件 | 出荷・問い合わせ担当 | 繁忙期、休業日、出荷体制が変わるとき |
| 写真・説明文・掲載位置 | EC運営担当 | 上記の連絡を受けたとき、同じ質問が繰り返されるとき |
すべての商品を一度に作り直す必要はありません。まず一商品で、よく聞かれる質問に答える説明を作り、社内で確認できる形にするところから始めてみてください。
よくある質問
商品説明は長い方がよいですか?
必要な情報が足りているかで判断します。単純な商品なら短い説明と仕様表で足りる場合もあります。選び方や手入れが複雑な商品は、概要を短くしたうえで詳しい説明を分けて載せると、読みたい情報を探しやすくなります。文字数を増やすこと自体を目的にしないようにしましょう。
商品ページの改善にアプリは必要ですか?
説明文の編集と写真の追加から始めるなら、標準の管理画面で対応できます。複雑な比較表や商品ごとに異なる表示などは、テーマの対応範囲を確認してから、追加開発やアプリが必要か判断します。先に掲載内容を整理すれば、必要な機能も絞りやすくなります。
何を見れば、改善できたか分かりますか?
まず、想定した質問の答えがページ内で見つかるかを確かめます。公開後は同じ問い合わせの内容、商品ページの閲覧、カート追加や購入などを、ストアで取得できる範囲で見ます。閲覧数が少ない段階では、短期間の数字だけで効果を断定しないことが大切です。
商品情報はそろっていても、テーマの制約で必要な位置に表示できない場合があります。Popazへのお問い合わせでは、今の商品ページと、購入前に伝えたい内容をお送りください。文章の整理で対応できる範囲と、表示の調整が必要な範囲を確認します。
情報の確認について
本記事の機能・設定に関する情報は、2026年10月17日時点のShopify公式資料で確認しています。仕様や管理画面の表示は更新されることがあります。

