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Shopifyの領収書発行アプリを比較|宛名・料金・再発行で選ぶ日本向け2アプリ

Written by キツネ

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Shopifyで「領収書を会社名で発行してほしい」という依頼が増えたら、購入者が宛名を入力し、自分でPDFを受け取れるアプリが候補になります。選ぶときは、月額料金と発行枚数に加え、発行後の訂正や再発行を誰が行うかまで比べると、自店の運用に合うものを選びやすくなります。

領収書の発行・再発行をまとめたい店舗には「セルフ領収書」、請求書や納品書、会計・配送業務まで一緒に扱いたい店舗には「まるっと請求書」が候補です。どちらも日本語で使えますが、無料プランの範囲や、店舗が発行する場合の条件が異なります。

領収書とインボイスを分けて考える

領収書は代金を受け取ったことを示す書類です。取引先が仕入税額控除に使う適格請求書(インボイス)として交付する場合は、発行者が適格請求書発行事業者であることと、必要な記載事項を満たすことが条件になります。

通常の適格請求書には、発行者名・登録番号、取引日、取引内容、税率別の対価と適用税率、税率別の消費税額、交付先の名称を記載します。小売業などの適格簡易請求書では、交付先名を省略できる条件があります。「領収書」という表題やアプリの「インボイス対応」という説明だけで判断せず、交付する書類に必要な項目をそろえます。国税庁の記載事項

登録番号を持たない事業者が通常の領収書を発行する場合は、登録番号なしで使えるアプリを選びます。入力を進めるために架空の登録番号を入れる運用にはしません。

セルフ領収書:宛名入力と再発行を購入者に任せたい

セルフ領収書は、7thcodeが提供する、日本円で支払われた注文の領収書に特化したアプリです。購入者が宛名と但し書きを入力し、PDFを発行します。店舗の担当者が注文を探し、希望の会社名を転記して送り直す手間を減らしたい場合に向いています。

購入者の入口は注文状況ページ、お客様アカウント、通知メールのリンクです。アカウントにログインしていない人向けには、注文番号と購入時のメールアドレスで注文を照合する方法もあります。登録番号のない事業者向けの設定も用意されています。提供元の機能説明

7thcodeがShopify App Storeで公開している提供元画像。購入者が注文を確認し、宛名を入力して発行する流れを示しています。

店舗が代わりに作る場合は、アプリホームの「代理発行」を使います。ここでは宛名・但し書きを指定して発行履歴を残せます。一方、Shopifyの注文詳細や注文一覧のPrintメニューからの印刷は、履歴や発行番号を作らないプレビュー印刷です。購入者へ渡した書類の記録を残す運用では、「代理発行」を選びます。

再発行時には新しい発行番号と再発行元が記録され、PDFに「再発行」と表示されます。宛名を変えて出し直す場合と、同じ内容のPDFを取り直す場合を分けられるのが特徴です。発行履歴の「PDFを再取得」は発行時の宛名や金額を保ったまま取得し、発行枚数を増やしません。1注文あたりの発行回数は初期設定で10回まで、店舗の設定で1〜100回に変更できます。代理発行・再発行の仕様

料金は発行枚数と保存機能で選ぶ

料金・仕様は2026年10月18日時点の公式公開情報です。金額は米ドル(USD)で、Shopify本体の料金を含みません。年額は年払いの合計金額です。

プラン月額年額主な機能発行上限・条件
Free無料—購入者のセルフ発行、店舗の代理発行、ロゴ・角印、発行履歴、各PDFの再取得月10枚。注文日から60日以内。PDFにアプリ名のクレジット表示あり
Standard$3.99$39.90Freeの機能に加え、クレジット非表示、発行PDFの保存・改ざん検知・検索、PDF一括保存、経理CSV、複数税率の一部返金への対応、購入者画面への問い合わせ先表示月100枚。7日間の無料体験。60日より前の注文は追加権限を許可して利用
Professional$9.99$99.90Standardと同じ上記機能発行枚数無制限。無料体験なし。過去注文の権限条件はStandardと同じ

購入者のセルフ発行と店舗の代理発行を合計し、再発行も枚数に含めます。発行枠は日本時間の暦月ごとにリセットされ、Free・Standardで上限に達すると、その月の新規発行は停止します。発行済みPDFの再取得や履歴閲覧は引き続き利用可能です。年払いでも枚数枠は月単位で、契約は年1回の一括請求・自動更新です。公式料金

たとえば、月の発行が30枚で、会社宛ての再発行にも対応するならStandardが候補です。月10枚以内でも、発行したPDFそのものの保存や一括書き出しを使いたいなら、有料プランが必要になります。Freeは発行時の記録からPDFを再生成し、有料プランは保存したPDFを再取得する仕組みです。

領収書だけを日本円で発行する店舗には用途が合います。請求書・納品書・見積書や外貨建ての領収書も同じアプリで出したい場合には向きません。また、アプリの削除時には保存データも削除されるため、運用を終える前に必要なPDFと履歴を店舗側へ書き出します。

まるっと請求書:領収書と請求・配送業務をまとめたい

まるっと請求書は、Pepinが提供する日本向けの帳票アプリです。領収書に加え、請求書・納品書・見積書を扱えます。法人の購入があり、「領収書だけでなく、社内申請用の見積書や納品書もほしい」という依頼を受ける店舗に向いています。

購入者は宛名と但し書きを入力して書類を取得します。この記事で試した入口は注文状況ページです。提供元はサンクスページ、注文確認メール、注文履歴からの発行も案内しています。注文履歴の入口は新しいお客様アカウントに対応し、従来方式ではサンクスページやメールのリンクを使います。店舗は発行を許可する書類や、発送前・代引き注文での発行条件を設定できます。提供元の機能と利用条件

Basicでは、日本の配送会社向けの送り状CSVや、納品書などをまとめて用意する発送準備機能も使えます。Proでは見積書、月締めの合算請求書、会計ソフト向けの仕訳CSVまで扱います。たとえば、通常のオンライン販売と卸売を同じストアで運用し、購入者向けの領収書と法人向けの請求業務をまとめたい場合に候補となります。

無料プランは店舗発行と購入者発行で書類が違う

プラン月額年額主な機能発行上限・条件
Free無料—店舗からの請求書発行、購入者の領収書セルフ発行、発行前プレビュー、備考、宛名の敬称設定請求書月5件・セルフ領収書月5件。カード登録不要
Basic$9.99公開価格なし請求書・納品書・領収書の店舗発行とセルフ発行、支払い完了時の請求書自動発行、一括PDF、送り状CSV、税額調整、ロゴ・印影・テンプレート・カスタムフォント、検索・CSV出力月間発行数無制限。一括PDFは1回50件まで。7日間の無料体験
Pro$19.99公開価格なしBasicの機能に加え、見積書、カートでの見積もり、月締め合算請求、発送単位の分割請求、取引先管理・B2B連携、会計ソフト向け仕訳CSV月間発行数無制限。合算請求書は最大50注文。7日間の無料体験

無料枠を超える月や再発行が多い運用では、超過時の扱いと件数の数え方を導入前に提供元へ確認してください。

Freeで店舗が出せるのは請求書です。店舗担当者が領収書を作って渡すにはBasic以上が必要ですが、購入者が自分で発行する領収書はFreeでも月5件まで使えます。無料枠の件数だけでなく、誰が発行するかで必要なプランが変わります。全プランの料金と機能

Basic以上では、アプリやShopifyの注文画面の「印刷」から領収書を発行できます。購入者のセルフ発行が月5件を超える店舗も、Basicの月額が予算の目安です。日本語以外の帳票が必要な店舗や、登録番号を持たない事業者の通常の領収書発行には向きません。初期設定では会社情報と登録番号が必須です。提供元による無料範囲・対応言語の説明

購入者は発行前に宛名を入力しますが、発行後は変更できません。検証用ストアのFreeプランでは、一度発行すると入口が「領収書をダウンロード」に変わり、発行時と同じ内容のPDFを取り直せました。会社名の変更を購入者自身で繰り返す運用より、発行前に宛名を確定し、以後は同じ書類を渡す運用に合います。

店舗側の整理にはBasic以上の取引日・金額・取引先による検索、一覧CSV、一括PDF出力を使えます。発行後の訂正を購入者に任せたい場合は、再発行機能のあるセルフ領収書が候補です。

無料プランで、宛名入りの領収書PDFを発行する

まるっと請求書のFreeプランでは、注文状況ページから宛名入りの領収書PDFを発行できました。以下は支払い済みのテスト注文#1001に架空の会社名・部署名・担当者名を入力した手順です。

店舗側で発行の入口を置く

  1. まるっと請求書の「設定」→「発行者情報」を開き、「会社情報」の「会社名・屋号」と「登録番号」を入力します。どちらも必須で、登録番号はT+13桁です。住所・電話番号・メールアドレスの欄もあるので、発行者として載せる情報を入力し、画面下方の「保存」を押します。登録事業者が自店の情報で使う手順です。
  2. 「自動発行・セルフ発行」で、お客様が発行できる書類の「領収書」を有効にします。「領収書を出す条件」を開き、発送前でも発行を受け付けるなら「発送済みの注文だけ領収書を出す」をオフにします。画面の説明では、オフなら支払い済みの注文は発送前でも発行できます。代引きなど、店舗から二重に出したくない支払い方法は「領収書を出さない支払い方法」で除外します。設定を変更したら保存します。
  3. 同じ設定画面の「注文状況ページに置く」を開きます。チェックアウトエディターの注文状況ページに「まるっと請求書 セルフ発行」を追加し、保存します。

テスト注文#1001は支払い済み・発送前です。確認した設定は、領収書が有効、「発送済みの注文だけ領収書を出す」がオフ、テスト用の決済を除外しない状態でした。サンクスページは未配置で、注文状況ページにだけ設置しています。

会社情報と発行条件の設定画面。会社名と登録番号は検証用のダミーです。実際の運用では自店の発行者情報を登録します。

保存すると、注文状況ページに「領収書を発行」が表示されます。

上はチェックアウトエディターの追加済みブロック、下はテスト注文#1001の購入者側の入口です。エディターのプレビュー注文#1004と、PDFを発行した#1001は別の注文です。

購入者が宛名を入力し、PDFを保存する

  1. 注文状況ページの「領収書を発行」を押します。
  2. 会社名・部署名・担当者名・但し書きを入力します。今回は架空の会社名「領収書テスト商事(架空)」、部署名「検証部」、担当者名「サンプル太郎」、但し書き「商品代金として」を使いました。
  3. 発行後は宛名を変更できないため、会社名の表記や入力漏れをここで直します。
  4. 「発行してダウンロード」を押します。「領収書を発行しました。」と表示されたら、「領収書をダウンロード」からPDFを保存します。
検証用ストアで、購入者が領収書を発行する実画面。会社名・氏名は架空の入力例です。発行後の宛名変更はできないため、発行前に表記を整えます。

保存したPDFには入力した宛名と但し書きが反映されました。商品700円と送料870円を合わせた領収金額1,570円、商品・送料の内訳、発行者が表示され、日本語の文字崩れもありませんでした。

まるっと請求書のFreeプランで実際に保存した領収書PDF。消費税0円の架空のテスト注文を使っています。登録番号はダミー、住所は未設定のため、適格請求書の完成見本ではありません。

発行後の同じ注文状況ページでは、ボタンが「領収書をダウンロード」に変わります。そこから開くと「発行したときの内容でダウンロードします」と案内され、宛名の再入力は求められません。再度保存したPDFも初回と同じ宛名・但し書き・金額でした。

購入者への案内には発行場所と、宛名を確定するタイミングを入れます。下の文例の「当店のお問い合わせ窓口」には、自店の問い合わせフォームへのリンクを付けます。

領収書は、ご注文の状況ページから発行できます。「領収書を発行」を開き、宛名と但し書きを入力してPDFをダウンロードしてください。発行後は宛名を変更できませんので、発行前に入力内容をお確かめください。発行済みの領収書は、同じページから再度ダウンロードできます。入力を間違えた場合は、注文番号と正しい宛名・但し書きを添えて、当店のお問い合わせ窓口までご連絡ください。

登録番号なしで使う場合や、宛名訂正を購入者に任せる場合

セルフ領収書では、発行者名を保存し、登録していない事業者は登録番号なしで利用する設定を選びます。次に、Shopifyの「設定」→「チェックアウト」→「カスタマイズ」で注文状況ページを開き、「アプリ」から「セルフ領収書」を追加して保存します。購入者はそこから宛名と但し書きを入力してPDFを発行できます。こちらは提供元の案内に基づく手順です。セルフ領収書の設置・発行手順

宛名の訂正・再取得・返金を分けて運用する

購入者から「領収書をもう一度ほしい」と言われたときは、内容を変えるかどうかで操作を分けます。セルフ領収書なら、同じ宛名・金額のPDFを渡す場合は発行履歴の「PDFを再取得」を使い、会社名への変更など内容を直す場合は宛名を編集して再発行します。元の発行記録を残せるため、担当者が変わっても訂正前後を追えます。

提供元の公式仕様では、セルフ領収書は一部返金後に残る受領額をもとに領収書を発行します。単一税率なら全プラン、8%と10%が混在する注文は有料プランで、返金明細から税率別の返金額が確定できる場合に購入者が発行できます。Freeの複数税率注文や、商品を指定せず金額だけ返金して内訳が確定できない場合は、店舗の代理発行に切り替えます。全額返金・キャンセル済みの注文には新しい領収書を発行しない仕様です。返金・再発行の条件

まるっと請求書では、購入者による発行後の宛名変更はできず、同じ内容のPDFを再取得できることを実画面で確認しました。返金後の領収書発行と、店舗側の訂正手順は今回確認していません。宛名訂正や返金後の発行まで購入者に任せたい場合は、その処理条件を公式に案内しているセルフ領収書が候補になります。

日本向け2アプリの比較表

領収書の発行をどこまで任せたいかで候補を絞ります。下表の向き・不向きは公式仕様とまるっと請求書の実機確認に基づく用途別の見立てです。

比較項目セルフ領収書まるっと請求書
向く店舗・具体的な強み日本円の領収書を購入者に発行してもらい、宛名訂正・再発行・保存も同じアプリで扱いたい領収書と請求書・納品書をまとめ、配送CSVや法人向けの見積・月締め請求まで扱いたい
向かない用途外貨建て、請求書・納品書・見積書の発行多言語帳票、登録番号なしの利用、購入者による発行後の宛名変更
購入者の発行場所注文状況ページ、お客様アカウント、通知メール。ゲスト用の注文照合あり注文状況ページで実測。公式案内ではサンクスページ、通知メール、新しいお客様アカウントの注文履歴も対応
店舗の発行場所アプリの代理発行。注文画面のPrintは履歴を残さない印刷アプリ・注文画面の印刷。店舗からの領収書はBasic以上
宛名・但し書き購入者が入力。店舗は代理発行で指定。内容変更は再発行として記録購入者が会社名・部署名・担当者名・但し書きを入力。発行後の宛名変更は不可
保存・再取得Freeは記録から再生成。有料は発行PDFの保存・検索・ZIP出力。同じPDFの再取得は発行枠を消費しないFreeでも発行時と同じ内容のPDFを再取得。長期保管に使う場合は保存期間・保存方式を提供元へ確認。Basic以上は店舗の検索・CSV・一括PDFも利用可能
無料で使える範囲領収書月10枚。注文日から60日以内。店舗代理発行も対象請求書月5件と購入者セルフ領収書月5件
有料プランを選ぶ例月30枚ならStandard $3.99/月。100枚を超えるならProfessional $9.99/月店舗からの領収書や月5件超のセルフ発行はBasic $9.99/月。月締め請求・仕訳CSVはPro $19.99/月

この記事で紹介した2つのほかにも、Shopifyで使える領収書アプリがあります。ストアの運用や業務ルールによって合うアプリは変わるため、選定や導入で迷ったら、ぜひお問い合わせページからPopazへご相談ください。運用体制を伺い、適したアプリをご提案し、導入も支援します。

参考資料

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